新型コロナウイルスの影響で、国際会議もオンラインが増えています。そんな中「英語が話せたらいいなぁ」と思うことありませんか?わたしもそうでした。そうなんです、自信がなくてもなんとか話せば、英語を使うだけで、国や文化の壁をなくせます。そんなちょっとした英語使いのコツを、PR会社のビジネスPR現場から紹介したいと思います。
あなたもわたしも「どういうこと?」
英語を話すといっても、世界のほとんどの人が、母国語ではないいわばノンネイティブ。つまり、生まれつき覚えた言葉ではなく、外国語として英語を使っています。だから安心してください、自分の言葉が伝わっているか不安なのは、ある意味みな同じなのです。
日本の学校や会社で使われる英語は、綴り、文法、言葉選びなど、アメリカ英語の影響を強く受けています。ところが、アジアで一緒に仕事をすることが多いシンガポールや香港では、イギリス英語の影響を受けています。意外にこれが盲点で、互いに使う言葉が違うことに気がつくのに時間がかかったりします。
それぞれ違う国の背景をもつ人が使う、外国語としての英語では、伝え方やニュアンスも異なります。だから、わかりづらいことがあるのは当然です。
相手が何をいいたいのかわからない時は、PR会社同志でもお客さんとでもだれとでも、恥ずかしがらずに「どういうこと?」と問いかえしてみましょう。たいていの人が通じるように言いかえてくれます。こうした、ちょっとしたきっかけで、コミュニケーションがはずみます。
言い方としてわたしの場合は、「What do you mean by that?(それはどういう意味ですか?」「Could you elaborate on that?(それについて説明してもらえますか?」などをよく使います。
何度きいてもよくわからなければ、「Sorry, I don’t really understand. Do you mean xxx? (ごめんなさい、よくわらず、こういう意味ですか?…と自分が理解したことを言ってみる) 」などと言いかえたりします。
世界で通じる「san (さん) 」付け
外国人の名前は、お互いになかなか覚えられないものです。日本人のわたしの名前(Kazuko)も、なかなか覚えてもらえません。だから、英語で話す相手が、わたしの方を見て「カッ」とカ行を発音すると、たぶん自分のことだろうと「Yes? Kazuko here.(はい、かずこですけれども?)」などと反応して、話が進むようにしてみます。
そうこうしているうちに信頼されると、自分の名前がPRに関する会議や打合せの中で、なんどもなんども連呼されるようになります。わたしは、いつもこの名前を覚えてもらえる瞬間、「いやいや、光栄だなぁ」と嬉しくなります。とはいえ、呼ばれ過ぎても恥ずかしくなります(笑)。
名前を呼ばれるときに一番嬉しいのは、日本の習慣をくみ取って名前に「san (さん) 」をつけてもらえる時です。日本の敬称として、英語でも名前の後にsanをつけるのは、PRのみならずビジネスの世界では一般的になってきているのです。※場合によります。
だからわたしは、海外からのスピーカーの広報取材や会見を入れるときは事前に「日本では人名には、礼儀として敬称である「さん」をつける習慣があります。(Please note in Japan, it is a customary to call people’s names followed by an honorific title, “san” for courtesy.)」とブリーフィング(説明)します。
日本にいるたいていの人が、外国からのゲストに「san (さん) 」付けで名前を呼ばれると、ニッコリするものです。これがまた「あー、コミュニケーションってこういうことだなぁ」と感動する瞬間です。
単語だけでもOK、英語は伝えるツールです。伝えたい時が、伝わるチャンス。あなたも英語を楽しみませんか。嬉しいことが増えますよ!