昨年から日経BP社、日経xwoman Terraceアンバサダーとして活動を始めました。社会人になってすぐのころは、「女性」でくくられるとマトモなことがなかったので、こわごわ参加。すると、会う方会う方、人柄、情熱、知性と理性に優れた女性(と支える男性など)たちで、感激しております。
1月30日には 、日経ARIA読者交流会(女性限定) #1 完璧なリーダーを目指さない「最強チームの作り方」の イベントも企画しています。 こうして会社とプロボノなど、パラレルにネットワーキングしていると、自信を無くすことがひんぱんにあります。 広報PRの仕事では完璧なコミュニケーションをデザインする一方で、日常ではコミュ障(言葉足らず)を指摘される場面がしばしば…(苦笑)。
「東京大学 FoundX」ディレクター 馬田隆明氏 執筆の日経doors「内向的な人のネットワーク作りは「貢献」が一番のコツ」 は、そんな劣等感をもつ人も元気にしてくれます。励まされた私は、チームワークについて考えさせられ、発信することにしました。
人のためなら強くなれる
この記事の中で、「テイクよりもギブの精神で動くことが、結果的に一番効果的なつながりを生む」という馬田氏によると、内向的な人は、
- 誰かに対してギブしようとするほうが、結果的にいいつながりが生まれる
- 貢献すればするほど、そのコミュニティーに対する愛着を持てる
が、成功のコツ。
これはとくに、海外のビジネスマンたちと接していると「本当にそのとおりだなぁ」と思います。
出張先で救われた
馬田氏の言葉により、落ち込んだ気持ちが救われたのは昨年末。 クライアントのIT企業(クラウド・データ・マネジメント (TM) ) Veeamのコミュニケーションチームとして、オランダ・アムステルダム 開催のサミットに参加した時でした。
Veeamは商材が、クラウドのバックアップを基にしたデータマネジメント、クラウド・データ・マネジメントというBtoBソリューション。むずかしい専門用語なしに説明するチャレンジを伴います。
広報において海外出張は、貴重な投資。 この機会に、全世界のチーム代表者が集結し、企業環境と展望、来年の広報計画について発表、ワークショップ、議論を重ねました。
ひとりひとりの良さ
日本からひとり参加した私も、せっかく呼んでもらったので、何が何でもチームに貢献したい。「まず自分が情報を理解し、他のみんなを盛り上げよう」とがんばって、できるだけ質問や意見を出しました。
ふ~、ようやく最近、出張に慣れてきたかも。人前で発言することが恐くなくなってきたかな~。
皆と同じ釜の飯を食べながら、そう思えてきたイベントを経て気づいたのは、それぞれの“個性が輝く瞬間”のつながりでした。
多国籍チームが時間をともにしていると、例えば
- ロジカルなインド人は、ワークショップをリード
- イベントが得意なアメリカ人は、演出を議論
- 想像力豊かなロシア人は、シナリオを提案
- 情熱的なアルゼンチン人は、社会貢献を提言
- 経験が豊富なドイツ人は、意見と体験談を共有
ほんとうに人それぞれです。
内向的な強みも開花
では口数が少ない人はというと、
- まとめ上手なイギリス人は、筆記係をボランティア
- ビジネスセンスあるイタリア人は、鋭い指摘
- 情熱的なフランス人は、文脈を補強
- 落ち着いた中国人は、静かに内容を確認
- 経験が豊富なドイツ人は、意見と体験談を共有
絵に描いたような十人十色。
お国訛りが強い人もそうでもない人も、ひとり一人が一生懸命、貢献しようとします。
内向的でも、外交的でも、それぞれが個性を活かします。
それまで会ったこともなく、名前も知らないまま散らばっていたメンバーが、一堂に会することで、未来に突き進むパワーが生まれる様は、静かに感動的。
いつもはクライアントなのに裏方にまわり、私たちを激励してくれるVeeamの愛情のおかげで、それぞれが持てる力を最大限に開花。
「内向的でもいいんだ」と思える人のエネルギーに触れ、アムステルダムの美しい街並みが輝いて見えました。
「初めては恐い」はあたりまえ
ふり返るとそれまでの海外サミットでも、 現地で発言するのはもちろん、ひとりで行くのも恐かった。とくにクライアントのイベントでは、「PR会社として首になるんじゃないか」という恐さがあります。ですがそんな恐怖心をかなぐり捨てて、たくさん質問、発言をしたら、気持ちが伝わり、温かく迎えてもらえます。
「恐い」という思いは、つねに新しいものにつきまとうものです。慣れ親しむと、消えます。人前で話すことも同じ。内向的で口べたでも、自分がなにかしら貢献することで、自信と愛着が生まれ、楽しくなります。
わたしも20年前、いや10年前でも、人前で話すのが恐かった。自分は内向的で平凡な日本人だし、英語でスピーチするなんて無理だと思ってました。でも、人の役に立てると思えば、思いが言葉になって湧き出てくるのです。
今年はもっと、日本と世界をつなぐために話をしよう、と思い切りました。3月25日(水)~27日(金)には、ニュージーランド・ウェリントンで開催されるIABCアジア太平洋地域カンファレンス Fusion20 で、“日本におけるダイバーシティ&インクルージョンと
ビジネス変革”についてお話します。
告知ばかりでお恥ずかしいですが、「無知の知」をさらして、世界をつなげたい。いつも陰になり日向になり、応援したり見守ったりしてくれる家族、同僚、仲間、お客様に恩返しできるよう、精一杯、発信し交流してきます。
日本も世界の仲間です。2030年に地球上の誰ひとりも取り残さないよう、個性を活かして最強チームを作りましょうよ!