情報を扱うPRの仕事をしていると、常に危機管理と隣り合わせ。しかも、一見華やかな仕事の背後で、その瞬間以外の99%以上は地味な下地作り、裏方仕事がひたすら続きます。だからこそ自分自身が企業内広報、いわゆるインハウスのコーポレートコミュニケーションだった昔、「エージェンシー、PR会社の醍醐味は何だろう」と思っていました。
紆余曲折を経て30代、PR会社に転職してみたら、自分がこちら側の人と納得しました。とはいえ仕事になれるまでの3年はつらかった。自信がない上に、クライアントとの距離、関係構築が難しい。
ところが年齢とともに、その日々の積み重ねが確実にお客様、メディア、世の中に役に立つと実感。がぜんこの仕事が大好きになりました。
さて、今はこんなに楽しんでいますが、毎日バラ色なわけではありません。とくに39歳、出産直前に産休に入り、育児休暇を明けて復職したときは、二度目の暗黒時代に突入しました。
それを救ってくれたのは、会社や同僚はもちろん、家族、旧友、かつての上司、そしてクライアントでした。
今回、その話を日経doorsにてマンガ化いただきました。 PRを通してやりたいこと、楽しいことを優先できる人が増えますよう。コミュニケーションの力で、一人ひとりが自分らしく生きやすい社会になりますよう。よろしければどうぞご笑読ください。
「39歳で初産 職場に復帰後、気負いすぎてウツ状態に:日経doors」