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群れない3ポイント

緊急事態宣言の解除、ほっとします。今年の新入社員、新一年生たちとも徐々に会えますね。わたしも在宅でPR会社稼業のかたわら、子どもの学習もZoomやLINEで外とつなげつつ、マイペースで見守っています。

そんな中、日経doorsの角川ドワンゴ学園N高等学校第1期生、冨樫真凜氏の新連載に大注目。13歳で「学校に行く意義を見出せない」とニュージーランドへ単身留学、それからはたちの今日までに興味津々。そしてこれからに期待をよせています。

若者はダイバーシティ上手

コロナ拡大前の2月初旬、とあるダイバーシティ関連シンポジウムの壇上で「今の若者はイケてる」と述べた須藤シンジ氏(NPO法人ピープルデザイン研究所 代表理事、有限会社フジヤマストア/ネクスタイド・エヴォリューション代表)の話を伺おうと、自身のIABC登壇*にむけた取材を実施しました。* 「ダイバーシティ&インクルージョンによるイノベーション」(録画: YouTube スライド: SlideShare

メールでの取材申し込みに快く応えてくれ、トントン拍子に日程と場所を設定。わたしが遅刻気味で走り込むと、さわやかに「こんにちは、はじめまして!」とシュッとした笑顔を見せてくれた須藤氏。そのダイナミズムのきっかけは、脳性麻痺がある次男の 誕生でした。

3人の息子さんをニュージーランドで育てた経験を糧に、 障害がある人もない人も、ひとりひとりの違いに光をあて、社会を変える 。そんな「ピープルデザイン」という概念を作り、イベントを起こし、人を巻きこみ続けます。 渋谷、川崎、そしてニュージーランド、オランダ、フィンランドなど世界各国でエネルギッシュに活動。国内外で人に力を与え続けるグローバルリーダーです。

ピープルデザインは、ファッション、デザイン、スポーツを駆使して“福祉”という概念を変革。アイテム、イベントだけでなく、仕事そのものをプロデュースする須藤さんに感銘を受けたわたしは、「人はどうしたら、‟群れからはぐれないテクニック”を捨てて、違いを力にできるのか」「若者の背中を押すには」と質問しました。

オーシャンを越える力

世界で活躍する須藤氏は、「若者がダイバーシティ推進の主体者になるために必要な3つの要素」を分析。

1つめは、障害、いじめ、家族など生活の中の困難が自分ごと、原体験であること。
2つめは、何不自由なく素直にピュアに豊かな暮らしをしている人。
ビル・ゲイツ氏、ジャック・マー氏などが例。
3つ目は海外経験
人によって、それらの要素が重なり合う。

「そのうち重要度は海外経験が6割」「残りの3割が困りごと、1割がピュアさ」

と解説。
このテーマで取材した様々な人々を思い起こすと、みごとに全員がこれに該当。ストンと腹落ちしました。納得かつ驚きの指摘でした。

まだまだ感からの脱却

上述の冨樫真凜氏は、もしかしたら海外経験とピュアさによって、若者のあり方に革命を起こしているのではないでしょうか。それが、学び方、生き方のダイバーシティにつながっているように見えます。

ニューノーマルに向かう今、海外渡航がむずかしければデジタルの力を使うしかない

冨樫真凜氏が卒業したN高は、多彩なオンライン授業と年5日ほどの通学からなるデジタル重視。コロナ禍の中でもN高ブログを更新して、新しい学びの形、自分らしさを表現する学生の声を発信しています。ハード面でもソフト面でも、さまざまな教育改革のヒントになるのではないでしょうか。そしてそれは子どもと大人、それぞれの生き方改革につながると思います。

社会全体がデジタル変革(DX)を叫び出してもう何年も立ちますが、‟まだまだ感”がいなめなかったビフォーコロナ。いまや日本でも、デジタルによる教育改革が必要不可欠です。それぞれの家庭、地域、環境でその動きを止めないよう後押しするしかない。先生もおとなも子どもも、新しいツールに凹みそうになる心を励まし、支え合うしかない。

それをわたしたちはPRの黒子として全力で支えていきます。

IABC APAC Webinar 「多様性とインクルージョンがもたらすイノベーション」 録画:YouTube スライド:SlideShare

■ 日経xwomanアンバサダーブログ「スクーリングDXに期待」 を再構成しました。

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NPO法人ピープルデザイン研究所 代表理事、有限会社フジヤマストア/ネクスタイド・エヴォリューション代表 須藤シンジ氏
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