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ヒューマンファイトが実る時

コロナウイルス対策で外出を控えるなか、コミュニケーションは急速にデジタル化されています。これまでもさんざんデジタルトランスフォーメーションの議論をしながら、なかなか使っていなかったビデオ会議もチャットも、追い風を受けて急速に浸透しています。オタオタしながら新しいツールに挑む、こんな時だからこそ、見えないデジタルコロナ症候群を考えます。

ウェビナー紹介
IABC Japanご案内【IABCのウェビナーが開催されます】 日時 4月23日(木)正午~ YouTube SlideShare
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お申込ページ Webinar Registration 聴講無料、どなたでもご参加可。
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デジタルに追われる現象

わたしも毎日、自宅であたふたしながらビデオを設定してログイン、平行してチャットとアイコンでコミュニケーションしています。 通勤の時間ロスもなく、仕事はオフィスでメールや会話をしながら進めるよりも、濃密かつ急速に進展します。ツールで強化された人間の伝達力の早さに驚かされます。「みんな頭いい~!」と引くほどです。

すると今度は、PCやアプリケーションの処理速度すら遅く感じられます。戸外からも海外からもあちらこちらから即座に来るレスポンスに応えようと、狭い部屋の中でバラバラのツール操作に手間どりイライラしてしまう。「チッ」と舌打ちして自分を追い込んでしまうのです。「いけない、これではデジタルコロナ病になる」とはっとします。

こんなときは、おくゆかしいコミュニケーションがほっとします。まずメールで「後でお電話しますね」とお知らせがあり、ひと呼吸おいて「了解です、xx時以降なら大丈夫です」と返事して、時計が進んだころにiPhoneにプルプル電話をいただき、ひとしきり「これどうしてでしたっけ」「こうしていきましょうよ」などと文字ではわかりづらい機微について会話。そんな礼儀正しいやりとりがたまにあると、人間らしいテンポを取り戻した気になり、マインドフルなひとときを過ごせます。

空を見て深呼吸

雑音に耐性がつく

いっぽうで、学校もなくのんびり友達と電話しながらゲーム、たまにプリントやタブレットと、気ままに過ごす小学生の息子が傍らで小鳥のようにしゃべり続け、膝の上に乗ってきて、かなり雑音耐性(笑)がつきます。そもそも、ともに在宅勤務する夫婦間で機密事項が漏れてはいけないので、基本、家の中の音は吸収しないようになります。

ふり返ると、臨時休校・休業、在宅勤務の波が始まったとき、働く上で会社に行かないことへの不安を耳にしました。管理する立場からは「仕事ぶりが見えないと評価できない」働く方は「自宅でひとりだとぜったい仕事できない」といった声が聞かれました。

それを聞いてわたしもしばらく、モヤモヤしていました。そもそも何十年も前からテレワーク、リモートワークはソリューションも事例もたくさんあり、働き方改革も数年かけて浸透してきています。

今のウイルスとの戦いを考えると、すでにあるデジタルツールを使って安全、安心な環境で仕事をしようというのは自然な流れ。生産性維持のために、いやむしろ生産性を高めるために積極的に取り組むべきでは、と思いました。

ならばリモートワークへの拒否感は、新しいことへの恐怖心のあらわれでしかない。それなのに、マネジメントや自分自身を信頼できずにリモートワークに踏み込めないのは、機能しない組織をつくる人間の愚かさなのでは…などと思いました。

そうこうしているうちに刻一刻と状況は変わり、リモートワークは今や、可能な限り必須条件。実際のところ、デジタルでリアルタイムに同僚、クライアント、パートナーたちの反応も結果も共有されるので、見えない感はありません

リモートワーク懐疑論ももはや、過去の話になりました。

ヒューマンファイト

リモートワークしながらも4月23日、ビジネスコミュニケーションに特化した国際協会、 IABC (International Association of Business Communicators)のウェビナー概要英文)で、「多様性とインクルージョンがもたらすイノベーション」についてお話するよう準備中。調査を重ねながら、デジタルで情報があっという間に拡散する今だからこそ 多様性にもとづく意思決定が大切と気づかされています。(要申込 ※ 4/23(木)日本時間の正午~: 聴講無料、どなたでもご参加可 ※YouTube録画は末尾に。 )

外出自粛も在宅勤務も、さまざまな環境、状況にある人が自分ごととして納得しないと、お達しが出てもなかなか行動に移りません。

情報発信者が、どういう都合で言っているのか、受け取る方は敏感です。なぜなら、ウイルス禍の被害を一番先に受けるのは、地位や権力からもっとも遠い弱者だからです。

守られるべき人が守られるように社会が動くには、こうした弱者の多様なニーズを取り入れなければ、事態を乗り越える新しい手立てなんて生まれないのではないでしょうか。

つくづく、ウイルスとの戦いは、人間の人間性との闘い、ヒューマンファイトだと思います。

雑音と多様性はまったくの別モノ何をしていくら稼ぐ、はあくまでも仕事のひとつ

自分の中の雑音、社会のノイズに負けずに生き残り、地球の存続を守るのが、わたしたちひとりひとりの仕事ではないでしょうか。

ワークがリモートかそうでないかではないかなんて、ただのフォームです(ルー語調(笑))。

生きるということ、自分にとっての仕事とは何なのか。デジタルコロナ環境が考えるヒントをもたらしてくれます。

地球のためにリブもワークもするのよ

ウェビナー開催日時 4月23日(木)正午~
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