「英語を使うコミュニケーションの仕事がしたい!」という学生さん、求職者にはグローバルPRがおすすめです。世界がコロナを越えようとする中、 PR会社でグローバルPRを担当していると、 日本に居ながらにして様々な国の仲間とつながります。アジア、ヨーロッパ、アメリカなど異なる地域との対話は、視野が広がり楽しいものです。
一方で、心の準備がないのに、いきなりそんな環境に突入したら、逆に困りますよね…。ふだんは日本語のみだったビジネスシーンが急転、コロナ異動で突然、英語環境に…、という方もいるのではないでしょうか。そんな英語初心者に紹介したい、グローバルPR時のコミュニケーションのコツを紹介します。
三種の神器はあいさつ、声量、アクション
まず練習したいのが自己紹介。 それはあなた自身が、新しいお客様や他のメンバーとどういった接点、関係性があるかを示すあいさつの時間です。 「I am xxx (名前), xxx (肩書) from xxx (社名)」と名乗ったら、もう一歩進んで自分の売りを伝えましょう。 初対面の方には何を伝えるか、単語をどうつなぐと伝わるか、考えましょう。
相手があなたの得意分野、担当領域を理解できるように
「I’m specialized in xxx (IT, healthcare, consumer などの専門分野)」
「My clients include xx (business application firm, AI company など担当している企業)」
「I’m working with several major global IT firms in the past several years (大手IT企業を過去複数年担当しています)」
などがイメージ湧きやすく親切です。お客様の固有名詞は、開示できない場合もあるので慎重に。 たいていは大まかな 業界区分でOKです。
相手がお客様でもパートナーでも、信頼してもらえるかはこちらの自信の有無に左右されます。それは、十分な調査、検証、議論、経験、発表練習などとともに生まれます。つまり自信は小手先で身に着けられるものではありませんが、伝え方は工夫できます。ポイントは、最初に口を開くのを恐れないこと、はっきり発声すること、思考のロジックを見せることです。なまりは誰もがあるので気にせず、大きな声量で話せるようになれば、そこにおのずと自信が醸し出されます。
最後に、相手に伝わるジェスチャー、表情などのアクションにも気を配りましょう。目鼻立ちが比較的フラットなアジア人の場合、表情が豊かに見えないため、ひたすら黙っていると「話が通じているの?」と不安がられることも…。ましてや英語という言葉の壁があるならば、身振り手振りを交えて話をしたほうが、はるかに伝わります。ここは開き直ってコメディアンにでもなったつもりで話してみましょう!
相手が話をしていたら「Sure」「Yes」「Okay」「Fine」「Understood」「Will do」などなど、手短でよいのでぜひ返事、リアクションしましょう。素早く気持ちを伝えられる、オンラインツールのチャットやリアクションボタンもぜひ利用を。コミュニケーションの仕事をしている以上、伝わっていることを確かめ合いましょう。
とはいえ、PR発表、記者会見中の裏方話は、もちろんひそひそ話や筆談を。ノイズにならない気配りはユニバーサルです(笑)。
会話が成立するか不安な時は、状況を理解し補足してくれるシニアな英語メンバーに同席してもらうのがベストです。 先輩の表現、話し方などにアンテナを張り巡らし、ひと言ずつでも真似していくと、自然と自分の語彙が増え、表現力が豊かになります。そしてどんなアクセントも国による表現の違いも、聞きなれると違和感なく頭に入り、会話できるようになります。
英語は要は慣れ。母国語と同じく、最初はまねっこからです。グローバルPRの成果が上がる英語の醍醐味をぜひ楽しみましょう。