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PRの「Love Q」で得意指数を高める方法

グローバル市場でPRという無形の情報資産を扱う仕事をしていると、「お国柄」と「世界共通項」という、一見相反する要素が混在している様子がよく見えます。日本であれば「英語が苦手…」というコンプレックスからくる機会損失、中でも女性であれば「わたしなんて…」という躊躇からくる機会損失がとても惜しく、「それはあなたの良さ、個性です。大丈夫、がんばりましょう!」と励まし手を取り合います。こうした思いを抱える誰しもが、環境に大きな影響を受けています。

そんな自信のなさを覚えたことある方にお勧めしたいのが、インドネシアのMARK PLUS(マークプラス)創業者でマーケティング3.0~5.0の共著者であるヘルマワン・カルタジャヤ(Hermawan Kartajaya)氏のeWMS2020です。ワールドマーケティングサミットのオンライン登壇で、情熱的で明るい独自の語り口でにこやかに激しい檄を飛ばし、ポップな刺激を与えてくれます。

現代マーケティングの父、フィリップ・コトラー氏と30年にわたりマーケティングの研究、執筆を続けるカルタジャヤ氏。今月発売の「Marketing 5.0: Technology for Humanity」出版にあたり、コロナ後、次世代のゲームで勝つために必要な法則、CI-ELを説きました。

フランス語で空を意味するCIELとは、Creativity(創造性)、Innovation(イノベーション)、Entrepreneurship(起業家精神)、Leadership(リーダーシップ)から成り立ちます。なお、CI-ELに、PI-PMProductivity(生産性)、Improvement(改善)、Professionalism(プロフェッショナリズム)、Management(マネジメント)を合体させ、ビジネスが常に変化、進化し続けるフレームワークを構成します。これにより、マーケティングと人間性、金融、技術が有機的に補完、相互作用するのです。

興味深いのは、こうした組織と人間を包括する枠組みにおいて必要な価値を見る目です。カルタジャヤ氏は、「IQ(知能指数)だけでなく、PQ(容姿指数)、EQ(感情指数)、SQ(精神指数)、それにLove Q(愛情指数)を重視すべき」、と説きます。

学校の偏差値や会社のランキングには簡単に表れない、こうした人間の力。これらは指数に踊らされるのではなく、環境に支配されるのではなく、人間として自分自身が作っていくものではないでしょうか。

先日、昭和のお笑いスター、ザ・ドリフターズのオマージュ番組を観てカルタジャヤ氏を思い出しました。その講演を何度も聞き直し、緻密な論考に感心、パッションに触発されて「過去や因縁に振り回される時代ではない」と希望を抱きました。

生き残る企業はCI-ELとPI-PMを連動、人間重視

Marketing5.0時代に評価される経営者、イーロン・マスク氏、リチャード・ブランソン氏と並ぶ孫正義氏

ドリフを彷彿?Asia Marketing Federation共同創始者、Indonesia Council for Small Businessプレジデントも務めるヘルマワン・カルタジャヤ氏

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