気づいたら、きっと誰でもPRパーソン。

気づいたら、きっと誰でもPRパーソン。
 
 

このところ新卒の新入社員が次々にブログ投稿してきました、いよいよトリを務めさせていただく「 穴に南の 穴南(あなん)」と申します。新人研修の全貌を明かした「日比」、その期間に大きく成長したという「西室」然り、今年の顔ぶれには珍しい名字が多いようです。ちなみに「穴南」という名字の人は全国で60人程度なんだとか(出典:名字由来net)。そのほとんどは我が故郷、大分県に分布しているようなので、もしかすると私は関東でただ一人の穴南かもしれません。

さて、珍名字トーク( 鉄板 です)はここまで。今日は僭越ながら、私の中学時代のお話をしたいと思います。今思えばそれは、“PR的発想”の原風景になったできごとです!

生徒会、文化祭に飽き足らず…

当時は中学3年生、生徒会執行部に所属しておりました。 その理由は、受験勉強はさておき、文化祭を好き勝手に企画運営したい一心から。中学生にしてはかなり生意気な思想をもったメンバーの集まりでしたが、あたたかい先生方のお力添えもあり、おかげさまで文化祭は大盛況。晴れやかに幕を閉じたその日ははまさに青春の思い出です。

一方で、生徒会の仕事はそれだけではありません。その他の任務の一つに地味な「空き缶回収」の促進活動というものがありました。生徒から空き缶を毎週回収、リサイクルするのが仕事なのですが、 整美委員会という組織が主体になり、一人ひとりに協力を呼びかけます。なにかと目立ちたがり屋だった私は、あの文化祭の興奮を忘れられず、執行部としてその活動にも一枚かむことにしました。

コーラボーイ作戦

どうやったら空き缶が集まるか。 一計を案じ、まずはおなじみの赤いコーラの缶を模した被り物を、 段ボールと色画用紙でパテパテと製作しました。そして、どの学校にも必ず1人はいるような人気者の男子生徒にお願いして、頭にかぶってもらう。コーラボーイ (私が勝手に名づけました) になった彼に、 空き缶回収強化期間中、学校玄関前に立って「空き缶回収お願いしま~す!」と 毎朝連呼してもらったのです。

その結果、全体の空き缶収集量はみ・ご・とに増加! 生徒たちの間では、持ってきた空き缶を、所定の位置に届けずコーラボーイに渡すという、学生らしいパフォーマンス(というより少しめんどくさいノリですよね) まで生まれるちょっとしたブームに。 生意気な男子中学生たちの成功体験でした。

今思えば14歳にして…

就職活動を終え、共同ピーアールに入社してまだ4ヶ月。 PRパーソンとしてはひよっ子ですが、 新人研修を通して少しずつPRというものを理解していくうちに、ふとあの楽しかった成功体験を思い出しました。

生徒自身による空き缶の回収数の向上を目的に、回収活動そのものが話題になるよう訴求し、関心を高める。その戦略として人気者の男子生徒を活動の象徴として擁立。注目を集めるコーラボーイはインフルエンサーとしての役割を担い、空き缶回収促進のキャンペーン戦術を実行。学校全体が空き缶収集コミュニティと化して、大規模なコミュニケーションが成功。

その構造を振り返ってはたと気づいたのです、14歳のあの作戦はなんと“PR的発想”だったんだ!と。

ちゃっかりあなたも

少し大げさな考察でしたが、PR的発想とはきっと思っているよりも単純で、身近なものなのです。そう考えると、今このブログを読んでいただいているあなたも、大小さまざまなコミュニティで、知らず知らずのうちに何かをうまくPRできる。いや、もうしているのかもしれません。

学校内だけでなく、会社内、家族間、友人間などなど、きっと誰でもPRパーソンなんです。一緒になればその力を、より良い未来のために活かせるはず!と思います。

さあ私たちの本業はまだまだこれから。どうぞ共同ピーアール新入社員9名をよろしくお願いします!!

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